研究概要

研究の背景

本研究では、進行したCKDG3b以降の患者の重症化予防のための診療指針、およびスムーズな腎代替療法移行に向けた診療指針の作成を行ってまいります。

診療指針を作成する上では関係諸学会と調整の上、腎臓学会開催のタイミングでの出版を目指しています。

研究の目的

わが国における正確なCKD G3b-G5患者数調査を目的としたCKD進行例のコホート研究を実施してまいります。
更に、慢性腎臓病重症化予防研究(FROM-J, FROM-J10)の解析を進め、重症化予防診療システムの医療経済分析等を実施し、多職種含めた理想的な診療体制に関する研究を行う予定です。

1.CKDコホート研究

慢性腎臓病(CKD)進行症例を対象とし,患者の臨床経過および診療実態を調査するための前向き観察研究です。31施設2249例が参加者登録されています。主要評価項目は腎代替療法(血液透析,腹膜透析,腎移植)または死亡です。研究期間は5年間になります。

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2.FROM-J 長期観察研究

FROM-J, FROM-J2のCKD進行例の解析を中心として、腎不全practice patternの医療経済分析、理想のCKD practice patternの提案を予定しています。

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3.CKD疫学調査分科会

わが国のCKD進行例のコホート作成を、既存データベースの2次利用等も視野に入れながら、検討してまいります。また、大学病院や大病院のみならず、中小病院も含んだコホートの作成を目指します。

国内コホートを整備した後に、国際コホートとの比較も検討してまいります。

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4.末期腎不全実態調査

わが国の透析患者数は日本透析医学会統計調査がありますが、保存期腎不全患者数や腎移植患者数は明らかでないといった問題点もあげられます。既存データベースの活用を通じた腎代替療法選択の実態調査を、関連学会との連携の上、検討していく予定です

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